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2021年9月14日火曜日

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(公式コメント) 

ムンバイはガネーシュ・ウトサバ(ガネーシュ・チャトルティー)真っ盛りですね! ゾウの頭をもつ神様として日本でも有名なガネーシャは幸運と成功の神様。商売繁盛の神様としても知られているので、インド最大の商業都市であるムンバイにぴったりの神さまですね。

インド神話的にはシヴァ神とその神妃パールヴァティーの次男ということになっていて、どうして頭がゾウなのか、というのにも面白いエピソードが伝わっていますが、その辺りは神話の専門家の方にお任せするとして、、、ここではもう少し文化人類学的な角度からのお話を。

この神様にはヴィナーヤカ(除害障/厄払い)という別名がありまして、この名前が「幸運と成功の神様」というこの神様の性格付けにつながっているのですが、このヴィナーヤカ、もともとは「災いをもたらすもの/厄介者」という意味の言葉だったとか。つまりはこのゾウの頭の神様は、もとは災厄をもたらす悪い神様だったのですね。

ガネーシャとか、ガナパティという名前は「ガナ」(群衆)+「パティ/イシュ」(ともに”主”の意味)という言葉からなっているのですが、このガナ(群衆)というのが、賊や異部族の集団という含みで使われていて、ガナパティというのは要するに「山賊の親分」「異部族の酋長」を指す言葉だったのではないか、なんてことが言われていたりするのです。頭がゾウというのも、その集団のシンボルだったり部族のトーテムだったりということだったのだろう、と。

最初、仲良くなかったうちは、ゾウのマークの一団はものすごく怖くてなるべくなら会いたくない、、、そんな存在だったのでしょう。それで、このガナパティはヴィナーヤカ(厄介者)という別名でも知られていた。それが何かのきっかけで仲間になった。敵に回すと怖い存在も、仲間になればこれほど頼りになるものはない、ということで、いつしかこのヴィナーヤカという別名が、まったく逆の意味の「厄払い」という意味で使われるようになった(サンスクリット語では接頭辞の意味の取り方次第で、同じ単語に全く正反対の意味を持たせるなんてこともできるのです!)らしいのです。

ムンバイでは、このガネーシャ祭りの時期には、町単位で大きなガネーシャ像を作って神輿にのせて街中を練り歩くのですが、そのときの掛け声が「ガナパティ、バッパー!」というもの。この「バッパー」というのは「父親」というような意味ですので、この掛け声は意訳するなら「親分!オヤジ!ばんざい!」みたいな意味になるんですかね。


ちなみにこのゾウ頭の親分、好物が大根モチ(モーダカ)だというカワイイ所も。親分は仏教に取り入れられて歓喜天という神様として日本にも伝わっていますが、そういえば歓喜天をお祀りする神社では大根をお供え物にしているところがありますね。余談ですが、このモーダカというのがなまってモナカになったとか。モナカなら私も大好きです!w

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