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2021年7月6日火曜日

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(公式コメント)

記事では「忘れられた食材」には良いことばかり、と手放しで賞賛しているようですが、例えばガラス豆(グラスピー/ ラチルス)などは毒性があって、1960年代、70年代にはインドでラチルス病の大流行を引き起こしたりしているので、注意が必要です。


ガラス豆は栄養価が高く、環境にあまり左右されずよく繁茂するので、飢饉時などには、主として貧困層の食物として重宝されるのですが、大量に食べると下半身マヒなどの深刻な害をもたらすのだとか。丁寧に灰汁抜き?すれば、毒性は除去できるのですが、そうすると今度は栄養も失われてしまって、食べれば食べるだけ、栄養失調につながるといいます。


ガラス豆に限らず、植物には往々にして、人体のホルモンと化学組成の似ている成分が含まれていることが多く、良くも悪くも、精神や神経に異変をもたらす可能性があります。ハーブや毒キノコなどはその典型。いわゆるアーユルヴェーダに隣接する分野で、インドでは薬草学も発達しましたが、その意味で、植物が人間の肉体のみならず、精神をどのように変容させるのか、といった点についても、インドには膨大な知識の蓄積があるといえるかもしれません。


菜食主義というと健康食のイメージが強いですけれど、植物の向精神作用については、意識されないことが多いようなので、菜食生活を送ろうと考えている人たちなどは、すこし注意しておいた方がよいかもしれませんね。


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